新NISAで含み益のある特定口座を売ってまで年360万円の枠を使い切るべきか?

たまに迷うのでメモ。

結論: 特定口座を売ったほうが得

(もちろん現金収入による入金が最優先)

どれぐらい得か?

# 今持っている特定口座がたとえば
評価額 = 100万円(元本) + 20万円(利益) = 120万円
実質的な価値 = 100万円 + 0.8*20万円 = 116万円

# X年後に価値が2倍になるとした場合
特定口座のままの実質的な価値 = 100万円 + 0.8 * ( 100万円 + 20万円 + 20万円 ) = 212万円
新NISA移行した場合の実質的な価値 = 2 * (100万円 + 0.8*20万円) = 232万円 (20万円の得)

金融資産が2倍になるとした場合、元本額の2割得をする
現時点で収益がいくら出ていようが最終的な利益には関係ない

考え方のポイント

  • こういった計算の際に複利は考えない
    • 「なぜ金融商品の価格が急激に伸びていくか?」についての因果の説明という面では複利は有効だが、売買においては購入〜売却までの価格比率(口数あたりの単価の比率)しか関係しない
  • ある時点の特定口座に今ある利益部分への課税は、今行われようが、将来行われようが同じ
    • 引かれてから倍になるか、倍になってから倍引かれるか、どちらも同じ
  • 結局、元本部分が生み出す利益が非課税になるのが大きく、非課税の元本をいちはやく最大化することが新NISAというゲーム
    • 現金あるいは現金に近いもの(利益が出ていない特定口座の資産など)をどれだけ素早く元本にコンバートできるか?

考えれば考えるほど分からなくなっていくというか、本来は泥臭いシミュレーションをやったほうが正確な結果が出ると思います。本エントリの計算もいろんな要素を無視しています。

免責

以上は私の解釈による結論であり、参考にした場合の責任は一切負いません。投資の判断は自己責任で行いましょう。