自家製ヨーグルト作りを始めた(アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー プレミアム)

最近自家製ヨーグルト作りにハマっています。

そもそも今まで下記の理由でヨーグルト作りを忌避していたのですが、

  • 種の入手が難しい or 高価
  • 種管理が面倒
  • 器具の滅菌が面倒
  • 保存容器の問題

最近はどうも面倒じゃないらしいということで、やり方を調べて、始めてみました。

何も苦労しないヨーグルトの作り方

ヨーグルトメーカーの選定

アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーを利用します。

安価(3000-4000円程度)な割に下記の機能があるので、ヨーグルト以外にも低温調理もいけるそうです。

  • 任意の温度に設定可能
  • 加熱時間を1h単位で調整可能

使い方は、温度+時間を設定して、牛乳パックをそのままヨーグルトメーカーの穴に差し込んで、蓋をしてスイッチONするだけ。

「牛乳パックそのままでヨーグルトを作る」 という点がかなりポイントで、これによりヨーグルトを作るための容器、もしくは器具滅菌の工程が不要になります。

種菌の選定

種菌は、市販のR-1ヨーグルト ドリンクタイプを用います。

コンビニでも入手可能ですが、コストコドンキホーテで安く売られているようです。まとめ買いする場合は、冷凍保存します。

R-1を用いる理由として、機能性ヨーグルトであっても、家庭で手軽に増殖させられるという点があります。同じく機能性ヨーグルトのLG21は家庭での増殖は難しいそうなので、R-1にしたほうがいいです。

とはいえ、増やしたヨーグルトにR-1ヨーグルトと同じ効用があるかは不明ですが、半分趣味ということで、気にしないこととします。

また、こういった機能性ヨーグルトは美味しくないのではないかと私は考えてしまったのですが、全くそんなことはなく、美味しいヨーグルトができあがります。(当然、加糖していないヨーグルトが出来上がるので、味は各自で調整してください。)

種菌の管理について、一番大事なこととして、種菌は管理せず、R-1ヨーグルト ドリンクタイプのみを用いる こととします。種の管理が面倒で、世代を経て種の質が落ちていく場合を考慮するのが難しいからです。コスパ重視の方は1世代ぐらい許容してもいいと思いますが、私は面倒なのは嫌いなので、やりません。

牛乳の選定

売り場で一番安い無調整牛乳(「牛乳」と書いてあるもの)で構いません。

低脂肪乳など加工された牛乳だとうまくいきません。おそらく乳糖、カゼインあたりが揃っていれば牛乳じゃなくてもいいのでしょうが、何も考えず普通の牛乳を買ったほうがいいです。

また、牛乳の値段についてですが、ヨーグルト作りにおいては、牛乳のクオリティはあまり出来や味に結びつかないような気がします。

安い牛乳でよくヨーグルトが固まると思ったら、高い牛乳では固まらなかったりするので、いっそそれなら安い牛乳を用いたほうがいいです。

ちなみに市販されているヨーグルトは牛乳を用いず、脱脂粉乳などを用いているそうで(経済的ですね)、自家製ヨーグルトが美味しいのは牛乳をそのまま使っているせいもあるかなと思います。

いざ作成!(調理時間 4分半)

下記の手順でヨーグルトを作成します。

  1. 牛乳パック(1リットル)を未開封のまま電子レンジ 600W で 3:30 加熱する。
    • 腐敗防止のために、あるいは発酵不良にならないために、最初に加熱するのが大事。ヨーグルトメーカーは温める能力があまりないので、初期温度から発酵温度に達するまで何もしないとかなり時間を要します。
    • 加熱時間はもうちょっと長くてもいいかも。牛乳パックの冷え具合に依存します。人肌かやや温かい程度になればOK。時間を大幅に間違えない限りパック爆発なんて事態にはなりません。
    • 開封のほうがいいですが、開封済みでも、立てたまま電子レンジで加熱すればOK。
    • 平温になるよう放置した牛乳なら大丈夫では?と思うかもしれませんが、経験上、それでもやや温いぐらいに最初に持っていったほうがいいです。
  2. 牛乳パックを半分開け(普段使いと同じ開け方)、R-1のドリンクタイプをボトルの半分注ぎ込んで、蓋をおさえて混ざるようにシェイクする。
    • R-1は表面のラベルを剥がしたほうが、注いだ量を把握しやすくなります。
    • 牛乳パックの口を全部開いている人が多いのですが、個人的には面倒になる+不潔になるだけなので、オススメしません。
  3. ヨーグルトメーカー を 8〜10時間, 43度 に設定し、牛乳パックをさして、スイッチONにして終わるまで放置。
    • 8hだと発酵不良になるケースがあったので、私は10hにしています。
    • ヨーグルトメーカーの消費電力は最大30W、10時間で300Wh = 0.3 kWh、料金は10円程度ぐらいでしょうか。とはいっても途中でヒーターとまってそこまでいかないはず。こんなもん誤差だよ誤差。
    • 発酵すればするほど、酸味が多くなります。サワークリーム好きな人にはいい味かも。
    • 当たり前ですが、ヨーグルトの種類によって発酵条件が異なるので、上記はR-1ヨーグルト用のパラメータです。
  4. このまま8〜10時間経過後、完成します!

完成したヨーグルトをその後牛乳パックから注ぐのが面倒という人は、出来上がったらシェイクして他の容器に移すなりすることをオススメします。

これは失敗?

私はほとんど失敗したことないので、参考程度に。

  • 色が変、苦味など → 失敗。すぐに捨てよう。
  • 液体のまま、酸っぱくもなく、微妙に重いテクスチャになってる → 発酵不良。失敗ではない。放置するか更に加熱すればできあがるかも。
  • 酸っぱすぎる → 正常。酸っぱい分には問題ない。
  • お腹を下す → 牛乳よりは少ないとはいえ、ヨーグルトにも乳糖たっぷりあるのでそれのせいかも。

低脂肪乳を使ったりすると、ヨーグルトにかすりすらしないものが出来たりするので、ちゃんと牛乳使おうね!(逆に、低脂肪ヨーグルトがほしい人は買ったほうがいいです。)

自家製ヨーグルトの良さ

市販よりも美味しい気がする

小岩井のグルメファンなどの気合いの入ったヨーグルトよりは味は劣りますが、普通の安価帯(100〜140円)のヨーグルトよりは美味しい。

ちゃんと牛乳から作っているというアドバンテージは間違いなく安いヨーグルトに比べてあるわけで、味に多少影響していると思われます。

大量にR-1っぽいヨーグルトが手に入るお得感

殖やしたR-1と、元のR-1ヨーグルト、はたして同じ効果があるかは不明ですが、お得感はありますね。

だいたい、原価として下記のように比較できるでしょう。

  • 固形のR-1: ¥130/112g ≡ ¥116/100g程度
  • v.s 自作R-1: 牛乳1L(¥160) + R-1半量(¥65) ≡ ¥22.5/100g 程度

ただ、安ヨーグルト、特に100円レベルと比較すると、あちらは ¥100/500g ≡ ¥20/100g レベルを達成してくることもあるので、ヨーグルトをコスパよく食べたいだけなら、スーパーのプライベートブランドなどの安ヨーグルトがお得です。